新和田トンネル有料道路は、長野県小県郡長和町〜岡谷市長地の延長15.2qに渡たり、関西〜関東を結ぶ物流道路として一役を担っています。山岳道路ではありますが緊急輸送路として位置付けされ、大型車両の交通量も多い幹線道路です。長野県内でも標高の高い所に位置しているため、冬期間は降雪と気温低下が著しい地域です。有料区間内の橋梁は凍結融解や凍結防止剤の散布による塩害を受け、幾度も補修工事が行われてきました。 この度、橋梁の長寿命化を図るため、ひび割れ誘発目地による温度ひび割れの抑制が検討され、KB目地Sタイプを採用して頂くことになりました。誘発目地性能・施工性に加え、当現場と同様に厳しい北海道での冬期気候条件下での実績が評価され、工事計画段階からの協力となりました。
見附橋は橋長78mで、上下線合わせると地覆部総延長は156mあります。 誘発目地ピッチは、当現場における過去の損傷状況と弊社の実績から5m以内とし、高欄支柱間の中央に目地がくるように割付けました。確実に目地部へひび割れを誘発する為、断面欠損率は40%(コンクリート示方書では30%〜50%を推奨)を確保しています。
KB目地を採用した理由は?
KB目地使用後の感想
構造部に併せて目地材が加工されているため、施工が早く、従来の目地材より確実に固定できます。また、構造物の表面仕上がりが良好です。 KB目地の効果により高欄支柱部等に発生したひび割れがなく、健全な状態を維持しています。
KB目地の改善点は?
狭小部に於ける目地固定の作業が困難です。型枠の外から固定作業ができるとよいと思います。
ひび割れ誘発性能に優れていると考えた点。 コンクリート仕上壁面とKB目地材との取り合いの仕上がりがきれいである点。 施工性に優れている点(容易に取付ができる、現場加工が少ない)。 設計協力がある点。
有害な亀裂がなく良質な製品を発注者に納品する事できました。 また、施工性も良く、地覆コンクリートとの取り合いもきれいに仕上がりました。