土木用ひび割れ誘発目地材



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誘発目地、KB目地に関するお客様から寄せられた主なご質問とその回答を掲載いたします。ここに掲載されていないご質問がございましたら、下記よりお問合せください。

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【温度ひび割れについて】
ひび割れ誘発目地は、どのようなひび割れ制御に有効ですか?
ひび割れ誘発目地は、主に「温度ひび割れ」の制御対策として用いられます。
特に、下端が拘束された壁状構造物(例えばフーチングの上に打設される橋台やBOX.Cの壁など)に発生する「外部拘束による温度ひび割れ」対策に有効で、比較的容易にひび割れを制御できる工法として、広く採用されています。
ひび割れ誘発目地が、ひび割れを制御するメカニズムを教えて下さい。
コンクリート構造物は、打設時のセメント水和熱や外気温などによる温度変化などで変形が生じます。「外部拘束による温度ひび割れ」とは、その変形(主に収縮時)が拘束され、コンクリート内部に大きな引張力が発生し、コンクリートの許容引張力を超えた際に発生するひび割れの事を言います。ここで、コンクリート構造物に予め断面欠損部を設け、コンクリートの許容引張力が小さい部分を作ると、ひび割れの発生位置をコントロールする事が出来ます。この断面欠損部が「ひび割れ誘発目地」であり、ランダムに発生するひび割れを制御します。
紙を引張るとやぶれますが、
何処でやぶれるかわかりません
でも、切れ目を少し入れておくと、
切れ目部分で破れ易くなります。
この切れ目の役割が誘発目地です!!

KB目地を入れるとコンクリートの温度変化により引張力が生じ、

KB目地の部分でひび割れが誘発されます。

ひび割れ部分で引張力が分散されるので、他の位置でひび割れが入りにくくなります。

ひび割れ誘発目地はフーチングに使用しますか?
実績は非常に少ないです。
地盤上に打設されるフーチングはほとんど拘束を受けない為、「外部拘束による温度ひび割れ」より「内部拘束による温度ひび割れ」に該当します。もちろん、ひび割れ誘発目地でもある程度ひび割れ制御に貢献出来ますが、一般的には誘発目地以外で対策を行うケースが多いです。
壁厚が薄い場合、ひび割れ誘発目地は必要ないですか?
壁厚が薄い場合もひび割れ誘発目地の設置をお薦めします。
一つの目安として、マスコンクリート(下端が拘束された壁で厚さ50cm以上:2017年制定コンクリート標準示方書)は、そのボリュームから材料・配合上の対策による温度ひび割れ制御が難しく、ひび割れ誘発目地による対策が比較的容易だとされています。
しかしながら、厚さが50cm未満の場合も『乾燥収縮等のコンクリートの収縮に伴うひび割れは、構造物の美観を損ない、コンクリートの機能性、耐久性を低下させる原因となる。』ともあり、これまでの実績を踏まえ、日本仮設では少なくとも30cm以上の壁状構造物には誘発目地の設置をお薦めしています。
【ひび割れ誘発目地について】
ひび割れ誘発目地の間隔はどのように決めれば良いですか?
様々ある現場条件に併せて、具体的根拠を求めたい場合には、「温度応力解析」を行う事をお薦めします。 時間や費用などから解析を用いないとご判断された場合には、以下の考えに基づいた弊社での割付をご提案しております。
 
  1. コンクリート部材の高さの1〜2倍程度(2017年制定コンクリート標準示方書)
※理想は1倍(過去の実績)
 
  2. 4〜5m程度の間隔(過去の実績)  
  3. ひび割れ誘発目地の列数は奇数列が望ましい
(日本コンクリート工学協会・マスコンクリートのひび割れ制御指針2008)
 
BOXカルバート等の頂版スラブに誘発目地は必要でしょうか?
外部拘束によるひび割れは、貫通ひび割れとなる可能性が高い為、擁壁などの 通常の壁では、天端面にもひび割れが伸展すると想定するのが妥当だと考えます。
 しかし函渠工の場合、壁部から伸展したひび割れが、頂版部で収束するケースも多々みられる為、壁部のみにひび割れ誘発目地を設置する例もございます。 勿論、逆のケースも有り、壁部から伸展したひび割れが頂版部に達した後も更に伸展し、対面からのひび割れと合体する例も多々あります。 弊社では安全側に考え、基本的には頂版部へのひび割れ誘発目地設置をお奨めしています。但し、費用対効果を考え、設置の有無をご検討したい方の為に、目安となる区分を設けました。 弊社が確認出来た事例の中で、函渠工にひびわれ誘発目地を設置せず施工し、温度応力によるひび割れが発生した場合、底版部から鉛直方向に高さ4m程度まで顕著に伸展する傾向にありました。この時の伸展長さに着目し、以下の3通りに区分した概念を持つ事としました。
 
1. 内空高さが5.0m以上の函渠
鉛直方向に発生した温度ひび割れは、頂版のハンチ部まで進展し、頂版部約30p程度で収束する傾向にあります。この場合、ハンチ部と頂版部に観察されるひび割れは貫通している事は少ないです。したがって、この形状では誘導鉄板を含めた欠損材はハンチ下までとし、僅かにひび割れが伸展した時の補助と美観を兼ねて、表面材のみ内壁は上ハンチまで、外壁は壁部天端付近までKB目地を設置する方法もあると考えます。
2. 内空高さが4.0m以下の函渠
鉛直方向に発生した温度ひび割れは、その幅が収束する前に頂版部に到達する傾向にあります。外部拘束によって発生する引張応力が頂版部に影響するため、頂版部に貫通ひび割れの発生が多く見られます。したがって、内空高さが4.0m以下の函渠には内外周全体にKB目地を設置する計画をお薦めしています。
3. 内空高さが4.0m以上5.0m以下の函渠
温度解析の結果や壁厚、その他諸条件をお打ち合わせしながら割付計画を行っています。
断面欠損率はどの程度必要ですか?
【2017年制定コンクリート標準示方書】では、「(壁厚の)50%程度とすることで確実に誘発できる場合が多い」とされており、これを推奨しております。
KB目地はかぶり内に設ける目地本体と、コンクリート内部に設ける誘導鉄板により断面欠損率を調整しています。誘導鉄板は構造物に合せて都度加工したものを出荷しますので、壁厚の変化にも容易に対応出来ます。
【温度応力解析について】
温度応力解析の目的は何ですか?
 ここで言う温度応力解析とは、様々ある現場条件から温度応力シミュレーションを行ない、 コンクリートの温度変化や体積変化から、ひび割れ発生確率(ひび割れ指数)やひび割れ幅を予測する事です。  一般的には、原設計の解析結果で目標値を上回っているかを確認し、必要で有れば対策方法を考え、目標値を上回る対策方法をご提案します。 尚、弊社で行なう温度応力解析は、ひび割れ誘発目地による対策が効果的な構造物に対する事が多く、 目標値を上回る目地間隔をご提案しています。
二次元解析と三次元解析は何が違いますか?
二次元解析と三次元解析では解析手法が異なります。又、二次元解析は断面を二次元でモデル化し、これが同じ形状で延長方向(スパン長)にあると仮定して解析を行います。これに対し、三次元解析は延長方向も含めた実際の三次元でモデル化し解析を行います。 計算方法(計算ソフト)自体が違う為、算出結果の数値も異なりますが、求めたい数値(ひび割れ指数)は同じです。
使い分けのご提案としては、例えばBOXカルバートや橋台のように断面形状があまり変化しない構造物では二次元解析ひび割れに影響がありそうな断面変化が多い構造物では三次元解析が考えられます。三次元解析は二次元解析と比較して費用・時間がかかります。2017年制定コンクリート標準示方書では三次元解析の手法が紹介されていますが、ひび割れ誘発目地による対策が有効な単純な壁状構造物では、二次元解析でも十分な対策方法の指標を得られるのでは無いか、と弊社では考えています。その都度ご相談頂く事をお薦め致します。
【KB目地について】
50型・70型(若しくはJ30型とJ50型)の使い分け方は?
配力筋のかぶり厚に合わせて、70型と50型を使い分けています。
コンクリート内部から伸展してきた(と仮定した)ひび割れが、誘導鉄板を伝わり躯体表面のKB目地本体まで延びようとした際の命中度を上げる為に、出来るかぎり目地本体と誘導鉄板(Jタイプの場合は目地本体と化粧目地)の距離を短くする目的です。各構造物で、かぶり厚や配筋等が異なりますので、都度、構造図・配筋図を頂いて計画させて頂いております。
ひび割れが目地に命中(誘発)しているか、目視で確認する方法はありますか?
KB目地はコンクリート表面に埋め込むタイプのため、表面からひび割れを目視で確認する事はできません。目地間にひび割れが発生していない事で、KB目地が効果を発揮していると考えています。高さ方向に打継が有る場合には、打継面(上面)にひび割れを確認出来る場合もございます。 また、Jタイプの場合は化粧目地と止水材が分かれているタイプの為、化粧目地を使用せず目地棒を使用し、ひび割れを目視で確認後、コーキング処理する事も可能です。
ブチルゴムについている離形フィルムはいつ剥がすの?
出来うる範囲で 打設直前に剥がしてください。剥がした後にゴミが付着すると止水効果が落ちる可能性が有ります。
誘導鉄板のラップ長はどの程度必要ですか?
目安として30mm以上としています。
基本的には鉄板が上から下まで真っ直ぐ、通りが通っていればラップ無し(突き合わせ)でも問題有りませんが、設置時やコンクリート打設時のズレ防止と施工性を考え、念の為30mmという目安を設定しています。
KB目地は現場カット可能ですか?
Aタイプ以外は現場でのカットが可能です。
Aタイプは、ブチルゴムをバックアップ材(形状保持の為、芯鉄板入り)に使用しているので、不可能ではありませんが、現場での加工は困難です。その為、構造図・配力筋を頂き、躯体形状に合わせて工場で加工します。
尚、Bタイプ・Sタイプ・J20(化粧目地)も工場で役物加工しますが、こちらはAタイプと比較して現場加工が容易です。しかし、施工性と仕上がり精度から基本的には全てのタイプで詳細計画後、弊社工場で加工後の発送をお薦めしています。
KB目地の割付参考図が欲しい 又は、KB目地の見積が欲しいのですが。
参考の割付図面につきましては、当社HPの資料請求フォームより資料請求をしていただくと、BOXカルバートと橋台の割付参考図をご一緒に送付しています。また、BOXカルバートと橋台以外の構造物の参考図が欲しい場合は、その旨を明記の上、資料請求フォームよりご連絡ください。
御見積に関しましては、躯体形状により都度作成している商品ですので、是非割付計画をさせて下さい。割付図は弊社KB課にて無償で作成いたします。構造図、配筋図を下記連絡先までお送りください。なお、CADデータがある場合はCADデータをメールで送付願います(CADデータ形式はdwg、dxf形式)。納期につきましては後日担当者よりご連絡させていただきます。
ボックスカルバート参考図
橋台参考図
資料請求フォームからのご連絡
資料請求フォームより必要事項を明記の上、ご連絡下さい。
メールでのご連絡
会社名・お名前・住所・電話番号を明記し、構造図・配筋図をメールに添付して、下記アドレスまでご連絡ください。
アドレス:info@kb-joint.jp
電話・FAX・郵便等でのご連絡
〒 063-0836 札幌市西区発寒16条14丁目6-50
電話番号:011-662-2611   FAX番号:011-666-1749
担当:KB課 吉田 浩子
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